見やすいノートは、色より余白。
ノートを見やすくしようと思うと、つい色を増やしたくなりませんか。
大事なところは赤。覚えたいところは青。先生が言ったことは緑。さらに蛍光ペンも使って……。
気づけば、とてもカラフルなノートになって
いることがあります。
もちろん、色を使うこと自体が悪いわけではありません。
でも、全部を目立たせようとすると、かえってどこが大事なのか分かりにくくなることがあります。

これはデザインでも同じです。
何かを目立たせたいとき、必ずしも色を足す必要はありません。
むしろ、
少し間をあける。
ひとまとまりごとに区切る。
大事なところのまわりに余白をつくる。
それだけで、ずいぶん見やすくなります。
たとえば授業のノートなら、
話題が変わったところで一行あける。例題と説明の間を少しあける。自分の考えを書くところは、少しスペースをとる。
そんな小さな工夫だけでも、あとから見返したときに、
「ここで話が変わったんだな」「ここはひとまとまりなんだな」
と分かりやすくなります。
余白は、「何も書いていない場所」ではありません。
情報と情報を分けるための、大切な情報です。
デザインの基本には、「近いものは同じグループに見える」「そろっていると読みやすい」といった考え方があります。
ノートでも同じで、何を書くかだけではなく、どこに置くか、どれくらい間をあけるかで、見え方は大きく変わります。
そして、これはきれいなノートを作るためだけの話ではありません。
見やすく整理されていると、あとから見返したときに内容を思い出しやすくなります。
「ここが大事だった」「この話と、この例がつながっていた」
と、自分の中でも整理しやすくなります。
前回、「ノートは未来の自分に向けたデザイン」という話を書きました。
未来の自分が見返したときに分かりやすいノートにするためには、色をたくさん使うよりも、まずは情報を整理すること。
そしてその方法のひとつが、余白をつくることです。
色を増やす前に、少し空けてみる。
それだけでも、ノートはずいぶん見やすくなります。
見やすいノートは、色より余白。
そんなふうに考えると、ノートの作り方も少し変わってくるかもしれません。

