「まとめる」ことは、考えを整理すること。

学校では、調べ学習のあとに「まとめましょう」「発表しましょう」という活動がよくあります。
スライドを作ったり、模造紙にまとめたり、ノートに整理したり。
一見すると、「きれいにまとめるための活動」に見えるかもしれません。
でも、私はそうではないと思っています。
人に伝えようとすると、
何が一番大事なのか。どの順番で伝えるのか。どこまで説明するのか。
を考えることになります。
この作業をしているうちに、情報だけではなく、自分の頭の中も整理されていきます。
だから学校でも、調べたあとに「まとめる学習」を入れることが多いのだと思います。
たとえば、調べたことが10個あったとして、その10個を全部同じ大きさで並べても、なかなか伝わりません。
その中から、
「これは絶対に伝えたい」「これは補足でいい」「これはなくても大丈夫」
と分けていく。
すると、情報に順番がつきます。
そして、一番伝えたいことを一番目立たせる。
文字を大きくするのか。写真を使うのか。最初に持ってくるのか。
そうやって考えていくと、資料もずっとわかりやすくなります。
でも大切なのは、最初から見た目を整えることではありません。
「まとめる」ことは、きれいに整えることではなく、考えを整理すること。
見た目を整えるのは、最後の作業です。
これは、スライドだけではありません。
授業のノートも、発表資料も、作文も同じです。
何を伝えたいのか。どの順番ならわかりやすいのか。どこを大事に見せるのか。
そうやって考えることそのものが、学習になります。
私はデザインの仕事もしていますが、デザインを学んでから、
学校でやっていた「まとめる」活動と同じじゃないかと思うことがよくありました。
デザインは、見た目をきれいにすることではなく、「どうしたら伝わるか」を考えること。
そして、そのためにはまず、自分の考えを整理することが必要です。
学校で毎日のように行っている「まとめる」という活動には、実はとても大切な意味があるのだと思っています。

