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ノートは、自分に向けたデザイン。

9月30日
読了時間: 2分

前回、授業中のノートについて書きました。

私が教員時代、生徒にノートを取ってほしいと思っていたのは、きれいなノートを作ってほしかったからではありません。

ただ聞いて終わるのではなく、聞きながら考えて、自分なりに情報を残してほしかったからです。

では、そのノートは誰のために書くのでしょう。

先生に提出するため?成績をつけてもらうため?

もちろん、学校ではそういう役割もあります。

でも、本来いちばん使う人は、未来の自分です。

「あれ、ここどうやるんだっけ?」

と思ったときに開いて、

「そうそう、こういうことだった」

と思い出せる。

だから私は、ノートもひとつの「デザイン」だと思っています。


デザインというと、きれいに飾ったり、おしゃれにしたりすることだと思われがちです。

でも、デザインで大切なのは、

誰に、何を、どう伝えるか。

ノートなら、「誰に」は自分です。


今日の自分が理解したことを、明日の自分、テスト前の自分、ちょっと忘れてしまった自分に伝える。

そう考えると、ノートの作り方も少し変わってきます。

全部を同じ大きさで書くより、大切なところを少し大きくする。

あとで探したいところには色をつける。

話が変わったら少し間をあける。

分からなかったところには「?」をつけておく。

これも全部、立派なデザインです。


反対に、何色ものペンを使って、とてもきれいにまとめたとしても、作ることに時間がかかりすぎたり、どこが大切なのか分からなくなったりしたら、ちょっともったいない。


ノートは作品ではありません。

自分が考えるため、そして未来の自分がもう一度理解するための道具です。


きざし塾でも、「きれいに書きなさい」ではなく、

「あとで自分が見たとき、分かるかな?」

という視点を大切にしたいと思っています。

ノートも、誰かに伝えるためのデザイン。

ただし、その「誰か」は自分です。


 
 
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